みなさん、こんにちは!
突然ですが、みなさんは思うように作曲できていますか?
作曲といってもやり方は人それぞれ。
楽器を弾きながらゼロから作る人もいれば、コード進行を用意してメロディーだけ作る人もいるでしょう。
ですが、自分にあったスタイルがわかれば、作りたい曲がこれまで以上に作りやすくなはず。
「作曲ってみんなどうやってやってるの?」
「どんなやり方があるの?」
「今やっている作曲法だとうまくいかず悩んでいる」
この記事では、みなさんのこのような悩みにお答えします。
コレさえやっておけばすべて解決!という万能な作曲法はこの世に存在しませんが、自分の向き不向きを把握できれば作曲にもっと自信が持てるようになると思うんです。
「私には作曲なんかできないよ。。」なんて思い悩んでいる方、それは単に自分にあった方法を見つけられてないだけかもしれません。
僕も実際、「楽器を構えるとなぜか曲が浮かばない」という謎の症状を抱えています。
この記事では僕がこれまで試した様々な方法をまとめてみたので、ぜひあなたにピッタリの作曲法を見つけてみてください。
きっとハマるものが見つかりますよ。
では、まいりましょう!
はじめに
ボーカルの入った「歌もの」と器楽のみの「インスト」に大別できますが、本記事においては、便宜的に需要の多い「歌ものポップス」を作る前提で話を進めさせていただきます。
そもそも作曲ってなんだろう?
作曲は、楽曲制作の根幹となる工程の1つで、「メロディー」と「コード進行」という2つの要素があります。
よって、仮にボーカル入りの「歌ものポップス」の作曲を前提とした場合、「メロディー」と「コード進行」を敷くところまでが作曲の領分といえそうです。
ここに「詞」が乗っかれば、とりあえず楽曲としては成立しますしね。
リズムパターンも楽曲中の主要な要素ですが、アレンジで変更することも多いと思うので、ここではいったん省略させていただきます。
では、この「メロディー」と「コード進行」はどのような順番で作っていくのでしょうか?
これは特に決まりがないので、実質的に以下の3パターンのいずれかになるはずです。
①メロディーから作る
②コード進行から作る
③同時に両方を作る
さて、作曲の要素と順番について確認したところで、重要なことをお伝えします。
それは、「コード進行」には著作権がないため借用できるという点です。
権利的には既にリリースされている曲と同じコード進行を使っても問題はありません。
その証拠に、JASRACの記事を見ると「メロディー」という表記はあるものの「コード」という表記がありませんので。
つまり、一般的な歌モノ楽曲における「作曲」という行為の最小公約数はメロディーの作曲であるということです。
- 「メロディー」を作ること – OR –
- 「メロディー」と「コード進行」を作ること
ヒラメキの構造
次に、作曲という行為においてどのようにヒラメキが訪れるのか、その過程を図式化してみましょう。
僕が思うに、脳内ではこのようなフローになっているのではないでしょうか。
つまり、最初に何らかの意識的なインプットがあり、それを元に無意識がインプットされた刺激を処理して、うまくいけば「アイデア」という形でヒラメキがアウトプットされるという感じ。
- 意識的な刺激(INPUT)
- 無意識による刺激の処理(CALCULATION)
- 「アイデア」の生成(OUTPUT)
このうち作曲者が自力でコントロールできるのは①のインプットの部分のみなので、そのインプットの手段を「型」に当てはめて分類し、作曲に役立てようというのがこの記事の意図であり目的だということですね。
では、どのような「型」があるのでしょうか?
作曲における「型」とは
国内外のプロのアーティストや個人的な体験を踏まえると、作曲におけるインプットの手段は、以下の8つの型に分類できると思います(名称は僕の創作です)。
- 弾き語り型
- 無音集中型
- セッション型
- コード進行借用型
- 既存曲借用型
- サンプル型
- 言語型
- コライト型
ひとつずつ順に見ていきましょう。
ヒラメキを生む8つの型
①弾き語り型
ピアノやギターなど、楽器を弾きながらハミングして何となく曲に仕立てていく作曲方法。
おそらく一番ポピュラーな作曲方法ではないでしょうか。
演奏者の人はとっつきやすい作曲方法ですが、同じようなフレーズばかり弾いてしまいがちというデメリットもありますね。
普段弾かないような動きをしたり、意識的に意外性を狙っていくと新しいヒラメキが生まれるかも?
- 楽器の音/コード/フレーズ
- 鼻歌
②無音集中型
ただひたすらに無音で集中し、ヒラメキが生まれるのを待つ作曲方法。
頭の中で自由にイメージできるので自由度は高いですが、偶然降りてくるものがないと形になりにくい方法です。
楽器を構えていないので、傍から見ているとただぼーっとしているだけだと思われるのが難点。
- 静寂
- イメージ
③セッション型
バンドやユニットを組んでいる人が、複数名でセッションしながら曲に仕上げていく方法。
誰かが弾いたアイデアを昇華させてながら組み上げていけるので、秀逸なアイデアがあれば一気に曲ができあがります。
なんとなくジャムっているだけだと、いつもと同じになってマンネリ化してしまうので注意が必要ですね。
ネタを仕込んで臨んだほうがよいと思います。
- 他のプレイヤーの演奏
- 他のプレイヤーとのコミュニケーション
④コード進行借用型
コード進行を借用して、メロディーのみ作曲する方法。
借用元には以下のようなソースが考えられます。
- 定番コード進行
- 既にリリースされている既存曲のコード進行
- コード進行の音楽関連書籍
- コード生成プラグイン(「Scaler」、「InstaChord」など)
上のセクションに記載した通り、コード進行には著作権がないため借用可能です。
ネット上でも検索すれば結構出てきますし、インスピレーションが湧くことも多いのですが、個性的なコード進行を丸パクリするとすぐにそれとわかってしまうので注意!
また、無限にあるわけではないので、結局は枯渇していくか探す労力が増すことになります。
- 既存のコード進行
⑤既存曲借用型
コード進行に限らず、既存曲の一部を大胆に借用してしまう作曲方法。
いろんなパターンがありますが、例えばLed Zeppelinの「Rock and Roll」という曲のイントロを聴いてみてください。
その後、Little Richardの「Keep a Knockin’」も聴いてみましょう。
はい、全く同じドラムイントロですね笑
現代でここまでやるとさすがに物議を醸すと思いますが、「アイデアを盗む」という意味では参考にできるのではないでしょうか。
くれぐれも盗作で訴えられることのないよう、取扱い注意ということで。。
大事なことは、これほどまでに偉大なアーティストでも常に「ゼロイチ」できているわけではないということです。
ちなみに、Zeppelinは結成当初、カバーを演奏しまくっていたようです。
DTMでも、目指すイメージに近い曲をコピーしたりカバーしたりすることで作曲のイメージが膨らむことも多いので、ぜひ試してみてください。
- 他アーティストの曲
⑥サンプル型
市販のサンプルパックや、LoopcloudやSpliceをはじめとするサンプル素材のサブスクサービスのサンプルを活用して作曲する方法。
ちなみに、気に入ったサンプルの一部をちょんぎりながら並べ替える手法を「chop and flip」といい、90年代のヒップホッププロデューサーがレコードをサンプリングしながらトラックを作っていた手法がおそらく発端です。
アイデアをもらうという点ではかなり時短になる作曲法ですが、自分の作りたい曲になるかは別物なので、ジャンルや楽器を絞り込んで試してみるとよいでしょう。
- サンプル素材の音/コード/フレーズ
ちなみに、Loopcloudについてはこちらの別記事に詳しくまとめてありますので、興味のある方はぜひ併せてご覧ください。
⑦言語型
特定の単語やフレーズにリズムを見出してメロディーにつなげる作曲法。
言葉には固有のリズムがありますよね?
それを核にしてメロディーを発想する方法です。
言語の性質的に、日本語だとイーブンの8分音符、英語だと付点のついたグルーブ感のあるメロディーを作りやすいかもしれません。
日本語でも「っ」が入る言葉は付点音符としてとらえやすそうですね。
作詞と作曲を同時におこなう方は、自然とやっていることが多いと思います。
何気ない言葉や本、ネット、小説など、様々な文字情報から言葉を拾ってメロディーにしてみるのがオススメです。
- 言葉(日本語や英語、その他言語の単語・フレーズ)
⑧コライト型
複数名で分業して楽曲を完成させる作曲法。
洋楽などでチャートインするような売れることを第一として作っている曲は特に、制作チームを組んでコライトしていることが多いようです。
国内でも「コライト」という単語を目にする機会も増えてきたので、今後はもっとメジャーになるかも?
個人でコライトする場合は、相手が自分の好みの曲を作曲する力のある作曲家かどうかがボトルネックになるかもしれません。
「最高のサビを思いついたんだけど、どうしても対応するAメロが思いつかない。。」
なんていうときに、試しに依頼してみるのはアリかもですね。
- 他人の作曲アイデア
まとめ
今回は「作曲のやり方」について解説しました。
試したことのない作曲法、見つかりました?
作曲などの創作は「毎回同じ方法でうまくいく」わけではありませんが、そこが不思議ですし、魅力でもあります。
行き詰まっているならぜひ一度新しい方法を試してみて、作曲の引き出しを増やしておきましょう!
ちなみに、作曲のみならず、DTMには様々な工程が存在します。
以下の記事では「DTMの全工程」について解説しているので、こちらの記事もぜひ併せて読み、全体を把握してみてください。
また、作った曲や創作プロセスをアウトプットするのもオススメ。
以下の記事はアウトプットの重要性を解説しているので、DTMの学びを高めたい方はこちらもぜひご検討ください。
また、初心者の方でプラグイン選びに迷っている方は、こちらが参考になります。
以上です。
使える手はばんばん使って、自身のポテンシャルを最大限に発揮しましょう。
「お、コレ使えるじゃん!」
っていう型、けっこうあると思いますよ。
ではでは、リュウでした!
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