「自分には才能がない」
「がんばってみたけどうまくいかないて心が折れそう」
「この先音楽を続けられるか不安だ」
音楽をしていて、こんな悩みをもったことありませんか?
僕自身も何度もこんな気持に苛まれ、モチベーションが大きく下がったり、活動や制作を休止したりしてきました。
自分の不甲斐なさを思い知るのって本当につらいことですよね…
そんな何をやっても長続きしない劣等生の僕でも、音楽を続けられたコツが1つだけあるんです。
やることは簡単、大きな負担を感じさせない「小さな習慣」を作って毎日実行するだけ。
ここではどうやって習慣化して才能の壁を打破していくかを独自の理論で紹介し、みなさんの下がったモチベーションをV字回復させていきます!
それでは、まいりましょう。
そもそも戦略が間違っている
結果がでない人の特徴として、そもそも自分の特質を理解しておらず、とるべき戦略が間違っているということが考えられます。
では、同じタイミングで同じことをやっても「続けられる人」と「そうでない人」には、どのような違いがあるのでしょうか?
「続けられる人」と「そうでない人」の違い
「続けられる人」は、元々才能があったり頭が良かったりして、特定の分野ですいすいと成長していける人です。
あるいは、成長はそこまで早くはないものの、それをすることを心から楽しめる人。
基本的には、この二者のどちらかのタイプになるでしょう。
このタイプの人は、壁にぶち当たっても自力で克服したり、ストレスをあまり感じずに続けられる人が多いです。
逆に「そうでない人(続けられない人)」は、その反対ですね。
なかなか成長できない人やそもそも楽しめていない人、がこのタイプです。
僕も音楽に関しては完全に後者のタイプなので、これまで何度となく苦い思いをしておきました。
4つのタイプで自分を知る
では、どうすればよいのか?
まずは自分と他人のポジションの違いを明確にしましょう。
そうすれば、自分の現在地を知り、どのような戦略をとればよいのかがはっきりします。
具体的なアイデアとして、ここでは以下の4タイプに分類してみます。
- Genius(天才)
- Practical(実利)
- Honest(実直)
- Fool(無分別)
もちろん、この分類が絶対と言うつもりはありません。
ですが、周囲の人や著名人をイメージすると、何となく該当する人の顔が浮かぶのではないでしょうか?
わかりやすいところで、試しにビートルズのメンバーをマッピングしてみました。
実際にはジョージもリンゴも非常に優れたミュージシャンですので、あくまで超ハイレベルなビートルズというモンスターバンド内で比較した場合の話です。
ここでひとつ想像してみてください。
あなたを周囲と比べた場合、この4つのうち、どのタイプに該当しそうですか?
おそらく、多くの人が「Honest(実直)」になったのではないでしょうか?
なぜなら、天才や優等生であればそもそもこの記事を読んでいないでしょうし、無分別なら記事を読んで自分を改善しようなどさえ思わないからです。
では劣等生でまじめな人が大きな成果を手にするためには、何をどうすればよいのでしょう?
もちろん、「天才や優等生とグループを組む」という選択肢もありますが、DTMなのでこの力で突破する前提で考えた場合です。
劣等生のたった1つの戦略とは?
それは冒頭でも述べた、「小さな習慣」を作ることだと思います。
それも1ではなく、複数の習慣、というのが個人的には特にオススメ。
つまり、やるべきことを低負荷にして、毎日のルーティーンに組み込んでしまうということですね。
それによって最初は小さくても、投資を複利で運用するように後々大きな成果を生むことができます。
正しい戦略と解決方法を知ろう
物事を習慣化することは難しいのですが、「小さな習慣」であれば簡単です。
たとえば、筋トレで身体を鍛えたい人がいたとして、どうしてもやる気がでないとします。
ですが、1日にたった1回腕立て伏せをするだけならできると思いませんか?
調子が良ければ「今日は10回やっておこう」という日も出てくるはずです。
もちろん、乗り気にならなければ1回で終わっても全然OKですし。
さて、これが「小さな習慣」なわけですが、抱えている問題をいきなり習慣化しろと言われても難しいと思います。
ですので、ここからは今ある問題からどのように「小さな習慣」を生成し、毎日のTO DOに落とし込んでいくかを、僕の体験をベースに解説していきます。
大きな問題を小さく砕く
まずは紙とペンを用意してください。
「スマホやパソコンじゃだめ?」
と思うと思いますが、紙に書く方が記憶に定着しやすいことが東京大学の研究などからも明らかになっています。
紙を用意できたら、問題を細分化するところから始めましょう。
問題が大きすぎると、その大きさに圧倒されて自分が非力な存在に感じられ、自信を喪失してしまうからです。
イメージとしては、こんな感じに大きすぎる問題をカットして扱える大きさにまで分割していきます。
たとえば「自分には才能がない」が問題だとしましょうか。
ただ、これってすごく曖昧ですよね?
まず「何の才能がないのか」という客観的な情報がないので、単に自分を悲観しているに過ぎません。
さらに考えていくと、「作曲の才能がない」のか「作詞の才能がない」のか、はたまた「ギターをうまく弾く才能がないのか」も不明です。
仮に「作曲の才能がない」と思っている場合、「何の作曲なのか」でさらに小さくできます。
「Jポップの作曲の才能がない」だとすると、具体的にメロディー・コード進行・アレンジ・楽曲構成のどこで引っかかっているのか、などと深掘りできますね。
そうすると、「Jポップの作曲でコード進行を考える才能がない」などと、問題を具体的に言語化できます。
砕いた問題から「小さな目標」を作る
ある程度問題を細分化して小さくしたら、そこから目標を作っていきましょう。
先ほどの例「Jポップの作曲でコード進行を考える才能がない」で考えると、たとえば「Jポップのコード進行に詳しくなる」「コードを自分で分析できるようになる」などの目標が考えられます。
ただ、目標としてはまだ大きいし、抽象的ですよね?
ですので「問題」のときと同じように、「目標」も小さく砕いてしまいましょう。
するとこんな感じで具体化できるかもしれません。
- ポップスのコード進行に関する本を買って読む
- ポップスのコード進行に関するYouTube動画を視聴する
- 音楽をやっている知人に相談してみる
- 作曲系のレッスンを受講してコード進行を体系的に学ぶ
実行するのはリストアップしたうちのどれか一つでも良いですし、複数同時に、または順番に回すこともできます。
ここまでくれば行動(To DO)に落とし込めるので、いよいよ「小さな習慣」を作っていきます。
目標を「小さな習慣」で習慣化する
やるべきことは、「何を(対象)」「どれだけ(量)」「いつ(時間)」やるかを決めるだけです。
たとえば上記の実行案の中で「ポップスのコード進行に関する本を買って読む」を実行するとしましょうか。
すると、目標を達成するための行動を次のように習慣化できます。
- 何を(対象):購入した本
- どれだけ(量):1日1ページ読む
- いつ(時間):「始業前の毎朝8時」など
どうです?
本が苦手な人でも、1日1ページなら読めできそうじゃないですか?
ちなみに僕はこの方法で、音楽以外にも『英語のハノン』や英語系YouTuberのATSUさんの書かれた『Distinction 2000』という英語の本を1日1セクション、朝に読むというしばりで勉強しています。
音楽制作やDTMに関しては日本語の情報が少ないので、英語の情報を収集したいのですが、なかなか時間がとれず悩んでいました。
でも、習慣化することで無事毎日続けられていますよ!
複数の「小さな習慣」を毎日回す
おめでとうございます。これで「小さな習慣」が1つできましたね。
「小さな習慣」は、毎日おこなう「ヒゲ剃り」や「メイク」と似ています。
ちょっと面倒だけど毎日できないほどでもないよな、というレベルですね。
日によって1ページのときも10ページのときもあると思いますが、ムラがあって全然OK。
このような習慣は、慣れてくると流れ作業的にこなすことができます。
ですので、可能な範囲で複数作って毎日回せば、さらに成長することができるでしょう。
Googleスプレッドシートやnotionなどでトラッキングすると、日々の成果を視覚化できてオススメですよ!
ちなみに僕は土日休みにして、15個の「小さな習慣」をチェックボックスで計測し、週の達成率を数値化しています。
やってみて「やっぱりいらないかな」と思った習慣は、削除して構いませんしね。
自由にカスタマイズしながら、自分だけの最強の習慣スケジュールを作っていきいましょう。
- 「小さな習慣」は「ヒゲ剃り」や「メイク」のようなもの
- ムラがあっても全然OK
- 複数作れば、成長率が倍増
- Googleスプレッドシートなどでのトラッキングがオススメ
- 習慣の追加・削除は自由
適度に「休み」を組み込む
とはいえ、仕事や学校で平日と祝日があるので、どちらも同じリズムでこなすのは難しいかもしれません。
ですので週に1〜2日、休みを入れるのが個人的にはオススメです。
たとえば平日勤務、土日休みの会社員が学生の方であれば、「小さな習慣」の実行条件を「平日の5日のみ」や、「日曜だけお休み」にしてみましょう。
そうすれば、習慣を気にすることなく不定期の活動や突発的な用事に対応しやすくなりますよ。
まとめ
今回は「小さな習慣」について解説しました。
毎日の小さな習慣の重要性は、数々の偉業を成し遂げたあのイチローさんも認めるところです。
小さなことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道
2004年、メジャーリーグ年間安打記録を破った際のイチローの記者会見より
血のにじむような努力も良いですが、習慣化して半自動的に成長を手に入れる方が圧倒的に楽だし、確実です。
数か月後、数年後には、思ってもないような大きな成果を手にできるはず。
なお、「小さな習慣」はスティーヴン・ガイズ著『小さな習慣』で詳しく紹介されています。
ぜひ併せて読み、記事から得たやる気を確実なものにしましょう!
最後にTo DOをまとめておきますね。
- 大きな問題を小さく砕く
- 砕いた問題から「小さな目標」を作る
- 目標を「小さな習慣」で習慣化する
- 複数の「小さな習慣」を毎日回す
- 適度に「休み」を組み込む
記事を読んだ後はモチベーションが最も高くなる傾向があります。
早速今日から「小さな習慣」を始めて、あきらめかけてた巨大な壁を克服する第一歩を踏み出してみてください!
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