ギターなどの楽器がもっとうまくなりたい!
高い声がでなくて困っている
なかなか上達しないのはなぜ?
モチベーションが下がってつらい…
こんな悩み、ありませんか?
僕自身、ネットやYouTubeを見ながら長年独学で練習したり、ときにはレッスンを受けたりしたこともありますが、正直なかなか上達しないんですよね…
毎日の練習はもちろん、常に情報収集をおこなっていてもです。
悲しいことですが、みなさんもこのような経験をしたことがあるのではないでしょうか?
ですがある日、大きな発見をしたんです。
「ああ、これが欠けていたから上手くならなかったんだ!」と。
今回はそれをみなさんにお伝えしたいと思います。
この記事を読んで正しい練習を積めば、長い間うまく弾けなかったフレーズも、全然でなかった高い声も、きっとできるようになるはずですよ!
もちろん簡単ではありませんが、確実性は飛躍的にあがること間違いなしです。
では、まいりましょう。
練習を「こなして」ませんか?
楽器や歌の上達に、定期的な練習は欠かせません。
ですが、毎日練習しているのに一向に上達しないという経験はないでしょうか?
がんばっているのに、結果が出ない。
これではモチベーションもあがりませんよね。
ですが、そのような方々の多くに共通していることがあります。
それは練習を「こなして」いることです。
こなす練習の何がダメか?
たとえばギターやピアノで考えてみましょう。
1日1時間、毎日ある程度決まった時間に練習するとします。
この時点で練習していない人とは差がついており、とてもすばらしいと言えるでしょう。
「習慣化」は上達への第一歩ですので。
ですが、その1時間の中でどのように練習しているでしょうか。
どこかで紹介されていたスケール、バッキング、はたまたフレーズのコピーや基礎練などを、ただ単に「こなす」ように反復練習していませんか?
実はここに大きな成長を阻害している落とし穴があります。
それは、「気づき」が生まれにくい状態で練習しているということ。
では、なぜ成長(上達)に「気づき」が重要なのでしょうか?
「気づき」の重要性
あなたがこれまで何をできるようになった、上手くなった瞬間のことを思い出してみてください。
そのとき、何かに「気づき」ませんでしたか?
「なるほど、こうやって動かせばいいのか!」
「これが原因で上手くいかなかったんだな」
きっと、こんな風に思ったはずです。
つまり、「気づき」を得た瞬間=成長の瞬間ということですね。
逆に言うと、成長するためには「気づき」が必要であるということになります。
では、どうすれば「気づき」を得ることができるかを考えてみましょう。
「気づき」を得るために必要なこととは?
たとえば、あなたがすでにできていることを初心者の人がやろうとして失敗したとします。
その場合、経験者のあなたから見れば、なぜ間違ったのか、どうすれば間違わないか、正しい方法は何かを教えることができますよね。
つまり、ある課題につまづいてる人の一段上から客観的に見ることができれば、その課題の原因や対策に気づける、ということです。
そのように経験者が初心者に気づきを与えるのが、「レッスン」の本質だと言えるでしょう。
主観で生きている人間に、客観という視点を与えること、と言いかえることもできるかもしれません。
そう考えると、独学でも「客観」の視点を持てると同じようなことができますよね?
ではどうすれば自分を客観視できるのでしょうか。
その答えは「ゆっくり」練習すること、です。
SFCDで成長を2倍に
いつも演奏したいテンポ、歌いたいテンポで練習していませんか?
あるいはギリギリできるからできないかぐらいで練習したりは?
それ、NGです!
ゆっくり練習してください。
なぜなら、速いテンポだとミスをするクセがついてしまうから。
ゆっくりの基準は、具体的にいうと「BPM 60、4分音符」くらいの速さが目安です。
①SLOW:ゆっくりやる
できない部分を「BPM 60、4分音符」で練習すると、それまで自分では気づかなかった問題が見えてきます。
問題とは、不自然なフォーム、ムダな(不要な)動き、筋肉の力み、などですね。
ここにより、日々の練習中に「気づき」を得られる瞬間が飛躍的に増えますよ。
難しいことではないので、ぜひ「ゆっくり」練習を取り入れてみてください。
ただ、これで終わりにするのはもったいない!
さらに成長する方法がありますので。
それが、「セルフフィードバック」です。
②FEEDBACK:フィードバックする
「セルフフィードバック」とは、自分で課題に気づき、改善点を見出して、修正する一連の成長フローのことです。
具体的には、状況を客観的に観察する「モニタリング」、反省して改善案を考える「フィードバック」、改善案を実際の演奏・歌唱に(フィジカルに)落とし込む「コントロール」の3つで構成されています。
- モニタリング:状況を客観的に観察
- フィードバック:反省・改善案を考案
- コントロール:適用と実装
「ゆっくり」練習することで得た「気づき」に対して、実際に改善案を考えるところですね。
例えば、フレーズの練習で「いつも引っかかる箇所で、ムダな動きをしていた」ことに気づいたとしましょう。
その課題に対して、セルフフィードバックでは、「最短で動くようにフォームを改善してムダを無くす」という改善案を立てることができます。
ですが、ゆっくり練習するだけではなかなか気づきにくいということもあるかもしれません。
そんなときはぜひ次のどちらか、または両方を取り入れてみてください。
フィードバックの便利道具①鏡を活用しよう
練習の際、特に弦楽器や鍵盤楽器など手元が見える楽器は、鏡を見ながら練習することをおすすめします。
鏡を使うと自分の動作をリアルタイムにモニタリングでき、問題点を客観的に見つけやすいからです。
場所によって制限はあると思いますが、可能なら全身鏡など全体が見える鏡、難しい場合は部分的に見える小さめの鏡がよいでしょう。
フィードバックの便利道具②録画しよう
自分の演奏や歌唱を、ビデオで映像として記録することは超重要です!
やはり、自分のパフォーマンスを客観的に見るという点で「映像化」にまさる手段はありませんので。
もちろんプロの他人が見たらすぐに分かる課題にすぐに気づけるということはありませんが、自分ひとりでできる最大限の客観視・フィードバックが録画による「映像化」です。
③COMPARE:比較する
さて、この段階までで上手くいった人、いかない人に分かれると思います。
まだ気づきが得られないときは、「既にできている人」と比較しましょう。
身近な人でもいいですし、いない場合は(その方が多いと思いますが)憧れのアーティストやYouTubeのチュートリアル動画でもOK。
セルフフィードバックで録画したデータと、生演奏やオンラインの動画を見比べてみてください。
どこがどのように異なりますか?
よく観察して見極めてみましょう。
比較対象にする人は、自分と似た体格、手の大きさの人にするのがオススメです。たとえば、手が小さいのに手が大きい人を参考にしても動きの再現性が低くなっちゃいますからね。これ、地味な情報ですが大事ですよ!
④DOUBLE:時間を2倍に
①〜③のプロセスをある程度習慣化できたら、練習時間を2倍にしてもよい頃です。
「ゆっくり」やって「(セルフ)フィードバック」しモデルと「比較」するサイクルにより、自身の課題が明確になっていますので。
逆に言うと、闇雲な長時間練習は効果がないので絶対にやめましょう。
僕は1日10時間がむしゃらに練習したことがありますが、ぶっちゃけほとんどうまくなりませんでした。あくまで課題あってこその練習なので、長時間練習には、時間に対して有効な練習メニューをきっちり考えてから臨みべきかと思います。
それでもダメなときは?
レッスンを受ける
言うまでもありませんが、プロにレッスンを受けるのは有効な手段の一つです。
しかし、講師の質は超ピンキリですので(教え方の面でも、相性の面でも)、よい講師に当たるまでは何人か無料体験などを試してみることをおすすめします。
あと、レッスンを受けたからといって上手くなる保証はどこにもないので要注意!
何度も言うようですが、結局成長するには「気づき」を得られるかどうかにかかっています。
時間を置く
何時間、何度練習しても上手くいかないフレーズは、時間を置いてみるのもよいですよ。
最低1日〜数日あけると、睡眠によって脳のデフォルトモードネットワークが活性化され、別の角度から物事を見やすくなり、解決につながることがおおいです。
DMNとは、デフォルト・モード・ネットワーク(Default Mode Network)の略語。 ぼんやりした状態の脳が行なっている神経活動のことです。 近年の脳科学研究により、DMNの働きは「創造性」と関係していることがわかっています。 DMNが活発になると創造力が高まり、いろいろなアイデアが浮かんできやすいのです。
STUDY HACKER「DMN(デフォルトモードネットワーク)とは? 知っておくべき9つのこと」
まとめ
今回は「楽器や歌が上手くなるたった1つの方法」について解説しました。
「気づき」を得ることはどんな成長にも欠かせませんが、技術の向上という意味では習慣化も重要です。
以下の記事では「習慣化」について解説しているので、これらの記事もぜひ併せて読んでみてください。
また、アウトプットもオススメです。
以下の記事ではアウトプットのメリットを解説しているので、興味のある方は、こちらもぜひご検討ください。
以上です。
がむしゃらに練習するより、「気づき」を生む練習をして、最短でなりたいミュージシャンになりましょう。
地味ですが、手を抜かずにやっていればきっと成果が出るはず!
ではでは、リュウでした!
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